サイバーセキュリティに愛と自由を取り戻せ!「サイバー考古学」を話してきたよ。〜解説編

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前回のきっかけは!編からの続き。

解説というよりはほぼ副音声的な感じになりましたがご愛嬌ということで。

delphinz.hatenablog.com

本編のスライドはこちら。

解説編!

スライド11 f:id:delphinz:20170303025621p:plain どうしてもヒッピーの話を伝えたかった。

それはなぜか、私の人生の大事な局面において何度かヒッピーと出会いがあったからだ。

その人達は世の中に迎合することなく、自分のことを自分の頭とカラダで考え、自分で行動する強い意志を持っていた。

みな多芸でいろいろなことを知っていて、コミュニケーション能力に長け、探究心を忘れず、仕事を複数持ち、強い思想を持っていた。

その人達曰く、自分たちより過去に生きたヒッピー達は世界との協調を拒んだが故に「世界に押し出された」存在になり、世界を漂うことになったのだそうだ。

ジョブスのようにインドのゴアに流れたり、バイロンベイやイビサに行った人もいたのかもしれない。

スライド14 f:id:delphinz:20170303025717p:plain いつの頃からかずっと好きだったのが「wiredvision.jp(日本版のWired のWebサイト)」

wiredが醸し出すコンピュータやインターネットへの圧倒的な万能感の理由が知りたくて、たどり着いたのが「whole earth catalog」とその著者スチュアート・ブランドの「すべてはヒッピーのために」だった。

ヒッピーとハッカーの関係が点から線に繋がった時、とても衝撃だったのを覚えている。

日本語の本があまり見つからなかったのだけど、日比谷図書館でちょうど良いのを見つけたので興味のある方はこちらをどうぞ。

スライド15 f:id:delphinz:20170303025855p:plain 山形浩生さんをオチに使いましたが、メチャクチャすごい翻訳家で世界中でベストセラーになったトマ・ピケティの「20世紀の資本」も訳してたりする。

SFやハッカーへの造詣も深く、アメリカ文化をわかりやすく日本にいろいろな形で紹介をしているとも言える立役者なのです!

スライド18 f:id:delphinz:20170303025947p:plain もちろんWindowsは95からってわけじゃなくて3.1のありました。 ただし、中学生にそれ話してもわからんよなー、というわけでWin95を紹介しました。

ちなみにジョブスとゲイツのエピソードは「スティーブス」(うめ)を見ると雰囲気がわかると思います。

超オススメ!

スティーブズ 1 (ビッグコミックス)
うめ 松永 肇一
小学館 (2014-11-28)
売り上げランキング: 35,971

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powers of tenを是非みて欲しい。

この映像を見た人たちがこれを実現しようとしてgoogle mapsが作られたと言われている。

ゲームクリエイター水口哲也さんは文字どおり、この映像により新しい視点が獲得されたことで地球を一つの星として感じられる意識が生まれた、と話していたのを聞いて感動しました。

ASCII.jp:21世紀的な文化のうねりはこれから──元セガの水口哲也氏が講演 (½)
大切なことは、新しい視点の獲得は、新しい意識を生み、新しいクリエイティブを生むということ。これからの時代のクリエイターは、新しい視点をどれだけ獲得していけるかにかかっている …
「大切なことは、新しい視点の獲得は、新しい意識を生み、新しいクリエイティブを生むということ。これからの時代のクリエイターは、新しい視点をどれだけ獲得していけるかにかかっている。(2008年の第弐回天下一カウボーイ大会での講演より)」

スライド24 f:id:delphinz:20170303031700p:plain

一時期、個人情報の定義を徹底的に調べたことがありました。

その時に「個人情報」ってコトバで思考停止に陥っているな、って思った。

本当に大事にすべきものが「ほっとかれる権利」であることに気づかないと個人情報のなにが大事なことなのかわからないままになってしまう。

ちょっと長いのだけど「隠すものがなければ、恐れることは何もない?」はぜひ読んでインターネットンいおける自由であるプライバシーをもう一度考えてみてほしい。

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「この腐敗と自由と暴力のまっただ中」の時代に生きた人たちの「悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト」だったと思いながらこちらをBGMに読んでみて欲しい。

あんまり意味はないですが、1990年代の世紀末の雰囲気は伝わるはず。

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クロアチアは紛争地域のど真ん中に位置しており、ザグレブからドゥブロヴニクまで車で走ってみると国中に戦争の爪痕が残っていました。

戦場を兵士として駆け巡ったブランコ・シカティックミルコ・クロコップが、平和を取り戻した後に日本のK-1で活躍したって本当にすごいことだと思う。

ちょうど旅行をした当時はシリアからの難民問題に揺れている時期だったので街ゆく人に聞いてみたところ、「自分たちも国が大変だった時期があり、逃げなければならない人たちの辛さは知っている。テロが起きたら観光業が吹き飛ぶような国だけど、困っている人は受け入れるべきだ。」と言っていました。

私のクロアチア旅行記も参考にどうぞ。 delphinz.hatenablog.com

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rebuild.fmでNさんが「facebookはハーモニー」と称した回があった。

rebuild.fm

facebookの中は現実世界では当たり前のむき出しの激しい感情がなりを潜めて、すべてが協調や空気を読む感覚で満たされた世界ということなのだろう。

私はFacebookは「信頼という通貨をいかに積み上げることができるかを競うゲーム」だと思っているのでルールの中で楽しくしていればいいと思うのだけど、そうは思わない人も多いのかもしれない。

煽るような書き方をしていますが、別に赤いピルが悪い、青いピルを飲め、という極端な話ではなく、何事もバランスを欠いては継続できないと思う。

なにごとも自分のアタマで考えて行動していけばいいと思います。

あと早くジョジョ5部のアニメが始まって欲しいです。(切実)

最後に

Freedom as a serviceについてはプレゼン時点では実はあまりまとまっていなかったのですごくぼんやりとしてはなしてしまいました。

もっと思うところがあるので、まとめておきたいと思います。

本当にささみのような発表の機会があるのはありがたいですね~。

今度の発表に向けてまたいろいろアイデアをあたためておかねば!